給料は?お金は貯まる?20代NGO職員のリアルなお金の話

イラクは4月終わりから30℃を超える日が当たり前になりはじめ、だんだんと外に出るのが億劫になる季節が近づいてきました。

ただまだ風が涼しいので、家では窓を開けて街の音を聞きながら、ゆっくりとした時間を過ごしています。

私は大学院卒業後に新卒で日本のNGOに就職し途上国駐在をはじめたころから、TwitterのDMや友人の紹介なのでNGO就職について相談を受けることも増えてきました。

そこで今日はイラク在住NGO職員の私を例に、NGOの給与水準、その他福利厚生などのお金に関わる生活待遇、そして最後に実際の私自身のひと月の収支についてご紹介します。

「NGOに就職してみたいけど給料とかって実際どうなの?」という疑問がある方にはぜひ読んでいただきたいです。

※NGOへの就活方法などはこちらの記事も併せてご覧ください。

大学生でも大丈夫!国際協力業界の就活方法① -準備編

海外駐在NGO職員の給与水準は?

まず私自身の話に入る前に、実際に日本のNGO52団体JANICが調査した「NGOセンサス2017」のデータを見てみましょう。

同調査によると、NGO有給職員の平均年収は341万円でした。

世代・性別毎に分けると以下のグラフのようになります。

世代・性別毎の年収とその平均値(「NGOセンサス2017」のデータをもとに作成)

男女の年収差が他業種に比べて小さいところが、NGO業界の評価できる点ではあるかと思います。

それでは次に私自身の給与について書こうと思います。

まず前提をお話しすると、私は20代の独身男性です。最終学歴は大学院卒業で、現在の仕事にも関連のある分野を修了しています。

そして駐在地はイラクのクルド自治区(クルディスタン)の最大都市アルビルという街になります。ここの物価などについては後述しようと思います。

※クルディスタンでの生活や旅行に関しては、こちらの記事などをご参照ください。

初日! ―クルディスタン旅①

そんな私の給与は月23万5,000円になります(これには海外駐在手当も含まれています)。年収に換算すると約280万円ということになります。

先ほどの「NGOセンサス2017」のデータで20代男性の平均年収は262万円となっていましたので、同年代の他NGO職員に比べると平均よりも多くもらっているということにはなります。

またこれは厚生労働省が公表している学歴別初任給データで、大学院修士課程修了者の初任給23万8,700円とほぼ同額ということになります。(データは2018年のもの)

また「NGOセンサス2017」の別のデータを見ると、NGO業界は最終学歴が大卒60%、大学院を出ている人も33%と全体の90%以上が高学歴層ということになります。これらのデータを合わせて見ると、業界全体として高学歴な割には給与水準は低いと言わざるを得ないのかなと思います。

団体によって差はあるとはいえ、NGO就職を考える際にこの点は考慮する必要があるかもしれません。

NGO駐在職員の生活待遇

では次に給与以外の部分、NGO駐在員の福利厚生の一例をご紹介したいと思います。

主に現地で生活をする上で何が団体から支払われているのかを知ってもらえればと思います。

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