こんにちは。
今日は前回に引き続き、大学生から行う開発/人道支援業界への就活方法について紹介していきます。
今回は「コンタクト編」と題し、就活の第一歩ともいえる団体へのアプローチ方法について書いていきます。
大学生でも大丈夫!開発 / 人道支援の就活方法② -コンタクト編
「団体へ連絡する」ときくと「ただメールをすればいいのでは?」と思うかもしれません。
ただNGOの人たちも全く見ず知らずの若者のメールをみて返信をするほど時間はありません。むしろ興味もありません。 (その団体との繋がりがあるのは別ですが)
今回は連絡を取る前、連絡中(面談中)、連絡を取った後の3つに分けて解説していきます。
連絡を取る前に考えること
団体(または団体に所属する職員の方)に直接連絡を取る前に、いくつか準備をしましょう。
ちなみに直接団体に連絡をするより、まずはそこの所属している職員さんにお話を聞くことの方が遠回しに見えるかもしれませんが、実は効果的な場合があります。
NGOの人事やマネージャー格の人たちとなると、規模によって違いますが毎日何十通とメールのやりとりを しており、優先度の低いメールは読まれもしないことがあります。
ここではまず「職員さんにお話を聞く」という前提で話を進めていきます。
連絡する目的を明確に!
NGOの職員さんに連絡をする前にしておくべき最初のことは「連絡する目的を明確にする」です。
まずはここに書くいくつかの質問に対して、自分の答えを考えてみてください。
- どの職員さんに連絡をすればよいか?
- あなたはその人に連絡をして何を聞きたいのか?
- 職員さんに対してあなたが売り込めることは何か?
- どのような手段で連絡をとりたいのか?(メール?電話?そこから個人的な面談?)
以上の質問に対して自分自身の答えを用意しておき、戦略的な連絡をとってください。
連絡中
さあ、そして実際にコンタクトをとれた場合、有意義に時間を使う必要があります。
NGOの職員の方々も、多忙とは言え「お話を伺いたい」と言われて嫌な気持ちになる人はほとんどいません。場合によっては直接カフェなどで会って話ができるかもしてません。
もし会ってくれる、となった場合これは大チャンスなのでぜひとも活用してください。
さて、会ってくれるとなった場合どのような質問をすればよいのでしょうか。ここにいくつかまた例を挙げてみましょう。
- 仕事に対する全般的な質問:一週間のスケジュール、主な仕事内容、どんなスキルが必要か、労働環境、など
- キャリア:セクターの変化、このセクターの持つ意味、一般的なキャリア、など
- どのようにして職を得たか:職歴、職員さんが始めたころとの違い、どのような経歴が必要か、どこで職の募集をしているか、など
- 団体の文化:団体はどのような人をもとめているか、団体理念は職員に浸透しているか、など
- CVの書き方のアドバイス
- 最後に:他に話を聞いた方がよいスタッフさんはいるか、他に見ておくべきウェブサイト、書籍などはあるか、団体のパンフを持って行ってもよいか、など
以上あげたのは一例に過ぎません。あまり時間もとってもらえないでしょうし、この中から、またはそれ以外に聞きたいことなどをまとめ、効果的に時間を使ってください。
そして最後に一番大切なこと 、すぐに「仕事をもらえるか」という話はしないことです。
時間をかけてゆっくり信頼関係を作る必要があります。
連絡を取った後には
まず、時間を作ってくれた職員さんに必ずお礼を言いましょう。
多くのNGO職員の方から「学生さんは連絡をとって情報を教えて、用件が済んだら全く連絡を寄こさない」と私もよく聞きます。
開発や人道(難民)支援の業界はとにかくコネクションがすごく大切なので、繋がりを保つ意味でも必ずフォローのメールを送りましょう。そしてもしアドバイスをもらい、それを通して何か仕事がもらえた場合も報告のメールをいれましょう。
開発/人道支援の業界でマメさは必須のスキルです。
その後の発展のためには?
最も理想的なのは、その職員の方が別の職員の方(例えばマネージャー格の人や人事部のスタッフ)を紹介してくれることです。
そのためにも、上にも書きましたが一度連絡をとってくれた人とのパイプは大切にしましょう。
もし紹介してもらえない場合は、何度かのやり取りの後に丁寧に紹介してほしい旨を伝えましょう。
この段階で信頼関係が築けていれば、その職員の方も紹介してくれるでしょう。
ただし最初にも書きましたが、マネージャーや人事部の人は毎日何十通ものメールをやり取りしていますので、返事があることは期待しないでください。
もし返事があった場合は、そこから正式に応募をすることになります。ここからは次回の記事を読んでください。
最後に…
今回は、全く職歴のない大学生でもできる、開発/人道支援業界への就活方法の第二弾として、団体や職員さんへのコンタクト方法について書きました。
この連絡について、よく言われるのは「数うちゃ当たる」という言葉で、とにかくたくさんCVを送ればどこかに引っかかる、というものです。
もちろんこれもいい方法ではありますが、自身がほとんど知らず、職をもらったから働くという考えには私は少し引っかかります。
それよりも情熱を持っている一つの団体に積極的にアプローチをした方が、実際に就職できた際の自分の満足度も高いでしょう。(ただし「すぐに大きな団体!」などあまり高望みはしてはダメです。まずは応募のハードルの低い小さめな団体から)
ではまた次回!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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次回は最終回、「応募編」について書きます。
ではでは、次回の記事でお会いしましょう~