こんにちは。クルディスタン旅、滞在6日目。
今日はエルビルからクルディスタン東部の街、スレイマニアに移動して、そこで2晩過ごします。
今回はエルビルからスレイマニアまでの行き方、そしてその街では早速おじさんたちと仲良くなり、お酒の席にも招待されたのでその時の様子をお届けします!
スレイマニアという街

地図で見ていただけると分かるように、スレイマニアはエルビルの南東に位置し、ほとんどイランの国境近くにある街です。
なのでイランからの観光客も多いとか。
ただし山間部にあり標高も高いので、エルビルより寒い気候です。
スレイマニアまでの道中
エルビルからスレイマニアに行くには、公共の交通機関はないため、タクシーを使うしかありません。
ただ最大で3時間半かかる道中。
タクシーをハイヤーするとなると6,000~7,000円かかるので、お金に余裕のない方はシェアタクシーを使います。

Google マップで検索しても出てこないのですが、エルビルのここら辺にバグダッド・ガラージュというスレイマニアに行くタクシーが集まる駅があります。
ひとまずそこまで、タクシーで移動します。
この駅には他の街に向かうタクシーも多くいるので、誰か人に聞いて(親切に教えてくれます)スレイマニア行のタクシーの集まっている所に行きます。
シェアタクシーの値段は、助手席なら25,000 IQD(約2,300円)、後ろの席は20,000 IQD (約1,900円)と決まっているので、出発の前にドライバーさんに払います。
※もしイラクのビザを取っておらず、クルディスタンのビザ(空港でもらうビザ)しか持っていないのでしたら、必ず運転手に「ドカーン経由で行ってください」と伝えてください。もし運転手が南部のキルクーク(2014年にイラク中央政府が管轄下に置く)経由で行くことになると、イラクビザを持っていない者はその場で捕まってしまいます。
道中の景色
スレイマニアに向かう人は多いので、数分も待てば出発します。

道中には多くのチェックポイントがあります。
街を出る分にはほとんどチェックされないのですが、スレイマニアの街に近づくほどに細かく車も見られるので、パスポートはいつも手元に置いておきましょう。
スレイマニまでの道はクルディスタン東部の山間部を通るのですが、この景色がまあきれいなんです!

今回は後部座席にギュウギュウで座っていたため、写真はほとんど撮れなかったのですが、途中のドカーンという街は世界的にも有名な景勝地で、特にドカーン湖はウットリするとのこと。
Googleの画像検索結果がこちらですので、ぜひ写真に見とれてください。笑
スレイマニアに到着!
タクシーのおっちゃんが爆走したことにより(何度か「これは死んだ」と思いました。笑)、2時間とちょっとでスレイマニアに到着。

ここスレイマニアでは、エルビルでお世話になったムハンマドの従弟が泊めてくれたのでまたホテル情報はありません。。(すみません)
少し時間があったので街を歩いてました。


おじさんたちの酒宴に…!
そこでまさかの、歩いてたらおじさんたちに絡まれ、これからお酒飲むから来いとのこと。。笑
なんとムハンマドの従弟(ちなみに彼の名前もムハンマドです笑)の知り合いだったので、安心していったのですが、すっごく楽しかったです。笑

今日はアラク(トルコのお酒)を飲み過ぎ、半分頭痛の中帰りました。笑
クルディスタン豆知識:クルド語
クルド人が話す言葉、クルド語。
全世界に約3,000万人の母語話者がいると言われている言語ですが、その中にもたくさんの種類があり、「お互いを理解するのも大変なほど」だそうです。
まずは大きな分類から:
- 北部クルド語(クルマンジー):これは主にトルコとシリアの北部、さらにイラクのクルディスタン西部で話されている言葉です。最大の特徴は言葉をアルファベットで書くことでしょう。約2,000万人の母語話者がおり、クルド語の中ではマジョリティに入ります。私の行ったドホークはこのクルマンジーの中のバディーニーという方言を話すそうです。
- 中央クルド語(ソラニー):これはイラクのクルディスタンの中部と東部、イランの西部の一部の地域で話されている言葉です。ただしエルビル周辺のソラニーはハウレリーというまた別の方言で呼ばれており、車で1時間いった所にあるキルクークという街ではガルミアーニという別の方言が、そしてスレイマニアではババーニという方言が話されています約700万人の母語話者がいます。
- 南部クルド語(ペフレワーニ):これはイラクのクルディスタン東部とイランで話されているクルド語です。スレイマニア話されているババーニは、この南部クルド語と中部クルド語の間くらいに位置している言語で、結局便宜上名前がついて分けられていても、境目は曖昧になことがよく分かります。約300万人の母語話者がいます。
ちなみにみんな、「俺らの方言が一番美しい」と言い張るので、同じ民族でも自分の言語は譲れないんだなーと見ていて面白かったです。笑
次回予告!
ゾロアスター教という宗教をご存知ですか?
高校で世界史の授業を取っていた方は聞いたことあるかもしれませんね。
実は今日のおじさんたちとの酒宴の席に一人ゾロアスター教徒の方がいて、彼が明日、ゾロアスター教の寺院に連れて行ってくれることに!!
次回はその寺院を訪れた様子、そしてスレイマニアが誇るバザールを見に行った様子をお届けします。
お楽しみに!ここまで読んでいただきありがとうございました!