日本の医療支援NGOを訪問―クルディスタン旅④

こんにちは。

このクルディスタン旅ブログも4日目になりました。

今日はクルディスタン2004年からイラク国内避難民に医療支援を続ける日本のNGO「日本チェルノブイリ連帯基金」さんの事業を見学。

その後ある競技におけるイラクチャンピオンとお友だちになりましたので、その様子をお届けします。

イラクの朝食を堪能

今日からムハンマドが仕事ということもあり、朝8時に待ち合わせて朝食を食べに行きました。

マタアム・タビークの場所

食べに行ったのはここら辺にあるマタアム・タビーク(タビーク・レストラン)というイラク料理のレストラン

Google mapで検索してもアラビア語でしか出てこないことからも分かるように、地元の人しか来ないレストランです。(外見は結構目立つので見つけすいです)

ちなみにタビークとはアラビア語で”料理”という意味なので、日本語に訳すと変な意味になりますね。笑

朝食を3人でシェア!

羊肉のオムレツや、豆のオムレツ、さらに真ん中の白いのはゲイマルといって、牛乳を熱すると表面にできる膜をまとめたものです。つまりはただの乳脂肪分。笑

ゲイマルを写真の上に見えるカーリーというパイ生地で挟んで、ハチミツやビートのシロップにつけて食べるのが最高に幸せでした。(笑)

「日本チェルノブイリ連帯基金」さんを訪問

朝食の後は、日本のNGOで2004年からイラクで活動している「日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)」さんの事業を見せていただけることになっていたので、下宿先に一度戻りました。

JCFの日本人スタッフの方には、前日夜に電話をしたらすぐ次の日に事業を見せていただけるとのことでした。お忙しい中本当にありがとうございました。

活動の概要

「日本チェルノブイリ連帯基金」はその名の通り、1991年のチェルノブイリにおける原子力発電所事故による放射線が影響で多発した子どもたちの甲状腺がんの調査、そして支援を目的に設立された認定NPO法人です。

現在はイラク、そして福島でも小児がんの支援活動をしています。

イラクではエルビルを拠点に2004年から活動を始めており、最初は小児がんの治療支援を行っていました。しかし2014年、過激派組織IS(イスラム国)が台頭したことで、モスルやイラク西部からの避難民が急増。

緊急医療支援のため、エルビルの周辺5ヵ所に病院を開設、さらにはPHC(primary health care)を行っています。

※プライマリ・ヘルス・ケアとは、1978年に採択された理念で、 「すべての人にとって健康を、基本的な人権として認め、その達成の過程において、住民の主体的な参加や自己決定権を保障する」ことを目指しています。参照:シェア=国際保健市民の会Webページ

事業を見学

この日は、車でエルビル北部にあるバハルカという街に。

ここではイラク戦争やその後の国内の政情不安で帰れなくなったアラブ系の国内避難民が数多く暮らしています。

バハルカには3,000人ほどが暮らす難民キャンプもあるのですが、多くはその周辺の普通の家に暮らしており、推計1万人ほどの国内避難民がこの地域にはいると考えられています。

支援が届いていた際には、バハルカ難民キャンプにも医療施設があったそうなのですが、人道支援の宿命か、注目されなくなると資金が届かなくなり、難民キャンプにあった病院も閉鎖せざるを得なくなったそうです。

そこでJCFが中心になり、クルド自治政府にお金を出してもらい病院を建て、アラブ系のイラク中央政府が人件費や薬品を負担し、JCFを通して医療器材を提供する、という三者の関係で成り立っているとのことでした。

JCFが建てた病院は、上の地図のバハルカとエルビルの間くらいに位置しています。

内臓のエコー診断を受ける男の子
歯科の治療の様子
心拍数を測る機械の使い方の説明をする日本人スタッフの方

見学させてもらった病院には、小児科、内科、眼科、歯科など、様々な分野が隣同士で部屋を持っており、どんなニーズにも対応できるようになっていました。

明日はまた別の、今度はエルビル南部にある病院に連れて行ってもらえるとのことで、楽しみです!

お昼には案内いただいた日本人スタッフの方、そして病院の先生と3人でクルド料理のレストランに。

アブ=シャハブレストランの位置

アブ=シャハブという1970年代から続く老舗のクルド料理屋さんに行きました。

クルド料理は絶対に食べきれません…笑

写真右に鳥を丸ごと煮たスープがあるのですが、これがまあ濃厚で美味しいこと。。

そろそろ日本のラーメンが恋しくなるこの頃、このスープをご飯にかければ家系ラーメンの濃いー味が再現できます!笑

この日はここで分かれ、夜にまたムハンマドたちとご飯に行きました。

イラクの○○チャンピオンとお友だちに…!

ムハンマドと19時ころ待ち合わせて、近くのカフェへ。

ガレージ・ラウンジ レストラン&カフェにて晩御飯

位置はここですね。西洋風のお洒落なカフェでした。

イラクの水タバコは上に空気弁がついてた!(マニアック)

「すごい同僚が来るから」と言われてたので、水タバコを吸いながら待っていました。

すると….

セイフさん

「よく二度見される」と言ってましたが、本当に二度見してしまいました。笑

彼はムハンマドの同僚であり友人であるセイフさん。なんとイラクのボディビルディングのチャンピオンです。笑

優勝した時の写真も見せてくれましたが、イラクではスポンサーもつかないし、ビザの関係ので世界大会にも参加したことないとのこと。

日本人がどれだけ恵まれているのかを感じさせられました。

彼らと2時間程話して、今日は帰りました。

セイフさんが毎日飲んでいるプロテインの数。全部種類が違うとのこと。。

次回予告!

明日はまたJCFさんに別の病院を案内していただいた後、やっとエルビルの中心地の観光をしてきます!

滞在5日目にしてやっと観光できる。。(笑)

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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