現役イギリス大学院生が教えるエッセイの書き方② ~構造編

(前回の記事:現役イギリス大学院生が教えるエッセイの書き方① ~手順編

今回は、いよいよエッセイの中身について書きます。

大学院で書く学術的なエッセイや論文には、しっかりとした「型」というものがあります。

今日はその、エッセイの構造についてご紹介します。

注意:これからご紹介するものは、あくまで私が学んだエッセイの構造です。先生によってスタイルが違うことや、文字数の制限によって省いてもよいものあります。担当の先生にしっかり確認してください。

学術的なエッセイ・論文の構造

みなさん、いつも課題で小論文やエッセイを出された際、なんとなく調べて、なんとなくイントロを書いて、本論を書いて、結論を書くということをしていませんか?

僕も日本の大学ではしっかりと論文を書く際のルールを教わらなかったのですが、イギリスの大学院に来て、エッセイの構造を一から叩き込まれ、それをもとに何度もエッセイを書く練習をさせられました。

みなさんも一つ、厳しいアカデミックの世界を堪能していただければ嬉しいです(笑)

それではどうぞ!

1. タイトル

当たり前と言われればそうですが、エッセイの初めにはタイトルがきます。

しかしタイトルでも意識しなければならないことがあります。

それは、タイトルが単純明快か、そして自分の研究トピック自分が立てた問が読み取れるようになっている必要があります。

タイトルを読めば何について書かれているエッセイかすぐに分かる。これを意識してタイトル付けを行ってください。

2. イントロ

前回の記事でも少し触れましたが、イントロでは自分の立てた問や、エッセイの要約を書く場所となっています(字数によっては必ずしも要約を書く必要はありません)。

また、なぜ自分の立てた問が重要なのか。どう研究の外の世界(社会や生活)に役立つものなのかを書くことも可能です。

3. 理論、先行研究を引用し課題の確認

ここから少し複雑になってきます。

学術的な論文で必要になる項目の一つとして、先行研究の紹介、そして自分以前の研究者がどのような関連する研究を行ってきたのかを示す必要があります。

ここでは先行研究を批判することもできますし、もし自分の問がある理論に沿ったものならば、その理論を一度しっかり紹介します。

先行理論や理論家を利用して、自分の独自理論を展開してください!

4. 背景の説明

次に自分の展開したい説が、社会的に、歴史的に(または学問の中で)どのような背景があるのかを説明します。

私は移民学が研究分野ですので、例えば「ある移民政策の背景」であったり、「移民流入の歴史」といったものがこれにあてはまります。

字数制限がある場合などは、あまりここに字数を割かれ過ぎないように注意してください!

5. 分析の枠組み

次に、ちょっと難しそうな言葉ですが分析の枠組みについて説明する必要があります。

これは要は、どのような方法で分析、立証をするのかの手順を示すということです。

次の「方法論」と少し被るかもしれませんが、次は主に統計分析などをする際に書く必要がある項目ですので、混ざるらないように注意してください。

6. 方法論

もし、何かデータを使ったエッセイとなるのでしたら、使用したデータサンプル、それをどのように分析したか、などを細かく書く必要があります。

あなたのエッセイを読んだ人が、同じ手順で再確認できることを意識して書いてください。

ただし、記述的なエッセイであるのならば、ここは特に書く必要はありません。

7. 立証

さあ、やっとここまで来ました。

長かったですがここからが一番のメインとなる、自分の理論を立証する部分です。

大事なのでもう一度言いますが、自分の理論です。

ここが誰か別の人の理論であった場合、あなたのエッセイは出す意味がありません。

しっかり精査して、自分が立てた問に対する答えを発表してください。

8. 結論

最後に結論がきます。

ここでもう一度、イントロで書いた、このエッセイを書くきっかけとなった自分の問に戻り、それに対する自分の発見をまとめます。

また、自分の問とは直接的な関係がなかったためにエッセイの中では述べなかった別の発見や、さらなる研究領域の提案なども書いても良いでしょう。

あなたのエッセイを読んだ人が、「自分はこの研究をしたい!」と思ってもらえるといいですね。

最後に…

学術的な論文にはとても厳しいルールがある、ということを理解いただけたでしょうか。

学部生でしたらそこまで厳しくチェックされないと思いますが、大学院レベルになるとルールに従っていないだけで説得性がないとみなされてしまいます。

厳しい世界に入ってしまったものです(しみじみ)

次回は、課題を正確に把握する方法についてご紹介します。

お楽しみに!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA